Outlook アドイン使用ガイド
1. 概要
本アドインは Outlook の閲覧/新規作成/返信 の3つのシーンで、2つの操作モードを統一的に採用しています:
- 選択モード:本文でテキストを選択した場合 → 「選択ツール」ボタンが表示されます。
- メール全体モード:テキストを選択していない場合 → 「メール全体ツール」ボタンが表示されます。
返信メールの場合のみ、追加で 「返信生成」 ボタンが表示されます。それ以外の機能は Word / PPT のロジックと同様(選択/全体で区別)。
右上には 閉じる ボタンがあり、現在のセッションをクリアできます。
2. 機能一覧(モード別)
2.1 選択モード(テキスト選択時)
- 選択範囲の翻訳
選択したテキストをターゲット言語に翻訳し、自動的に原文を置換して書き戻します(
addHtmlTextToSelectionを使用し、HTML構造を保持)。 - リライト最適化
選択したテキストをスタイルに合わせてリライト:リライト / 簡略化 / 拡張 / リスト化 / アウトライン化し、自動的に原文を置換して書き戻します(
addHtmlTextToSelection)。 - 選択範囲の説明 選択したテキストの明確な説明を出力します(結果のみ出力、自動書き戻しなし)。
- 選択範囲の校正 スペルや文法の誤りのみを修正し、原意は変更しません(修正後のテキストのみ出力、自動書き戻しなし)。
2.2 メール全体モード(テキスト未選択時)
- メール全体の翻訳
現在のメール本文から内容を取得(
getCurrentBody)、ターゲット言語に翻訳します(デフォルトは結果のみ出力、自動書き戻しなし)。 - メール全体の説明 全文を取得し、簡潔な説明を出力します(出力のみ)。
- メール全体の要約 要点を保持した簡潔な要約を生成します(出力のみ)。
2.3 「返信メール」シーンのみ表示
- 返信生成
返信対象メールを自動取得(
getRepliedBody)、選択したトーン(フォーマル/フレンドリー/簡潔など)に従い完全な返信文を生成し、本文に書き戻します(setBodyHtmlContent)。
3. 典型的な操作
A. 選択テキストを翻訳して書き戻す
- メール本文でテキストを選択
- 翻訳 → 言語を選択 をクリック
- システムが訳文で原文を直接置換します(HTML構造とスタイルを保持)
B. メール全体を要約
- テキストを選択しない
- 要約 をクリック
- パネルに要約が表示されます(本文は変更されません)
C. 返信メールでワンクリック返信生成
- Outlook の 返信/全員に返信 をクリック
- アドインを開き、返信生成 → トーンを選択 をクリック
- システムが元メールを自動取得し、生成した返信を本文に書き込みます
D. 選択範囲を「リスト化」してリライト
- 長めのテキストを選択
- リライト最適化 → リスト化 をクリック
- 原文が箇条書きリストに置き換わります(書き戻し有効)
4. ボタン表示ルール(重要)
- テキスト選択の有無 により「選択ツール」か「メール全体ツール」を表示します。
- 返信ウィンドウ(Reply/Reply All)の場合、追加で「返信生成」を表示します。
- 閲覧、新規作成、返信の3シーンで同一のボタンロジックを使用します(選択有無で判断)。
5. 注意事項と既知の挙動
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書き戻し挙動:
- 選択範囲の「翻訳/リライト」は原文を置換して書き戻します。
- 「説明/要約/メール全体翻訳/校正」はデフォルトで結果のみ出力し、本文には書き戻しません。
- 「返信生成」は本文に書き戻します(返信シーンのみ)。
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フォーマット保持:選択範囲の書き戻しは
addHtmlTextToSelectionを使用し、可能な限り元のHTML構造とスタイルを保持します。 -
送信前の確認:自動生成/翻訳内容は補助結果のため、送信前に手動で確認することを推奨します。
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本文が権限制限(読み取り専用/暗号化)されている場合、書き戻しは失敗しますので、警告を表示してください。