データ資産
データ資産モジュールは SERVICEME NEXT のコア基盤モジュールであり、企業の外部データ接続、内部データカタログ、およびビジネスドメインモデリングを統一的に管理します。これは、すべてのデータベースに基づく Agent や BI 分析機能の運用を支える基盤です。
データ機能を利用する前に、データソースの接続と同期、データカタログ管理、ビジネスドメインのモデリングと関連付けという3つの重要な設定を順に完了する必要があります。これらの設定が完了して初めて、プラットフォームの Agent や BI モジュールで効率的かつ安全にデータを利用できます。
外部データ接続と同期
- データソースは、企業が保有する既存のデータベースや外部データサービス（例：MySQL、SQL Server、PostgreSQL など）に接続し、データをプラットフォーム内部に同期します。
- 設定時には接続情報を入力し、プラットフォームが外部テーブル構造を自動的にデータカタログへインポートし、必要に応じて同期をサポートします。これにより、データのリアルタイム性と一貫性が確保されます。
- 同期後、ユーザーは画面上で接続状態や同期ログを確認でき、データ接続のコントロールとトレーサビリティを実現します。
データカタログ管理
- データカタログは、すべて同期済みのテーブルとフィールド情報を集中して表示し、業務担当者や開発者がデータを理解・利用しやすくします。
- ユーザーはデータカタログ内でフィールド説明を追加したり、表示名を調整したりでき、分類や検索をより効率的に行えます。
- なお、これらの変更はプラットフォーム内部の表示にのみ影響し、外部データベースの実際の構造には影響しません。
ビジネスドメイン定義
- ビジネスドメインでは、ユーザーが複数のテーブルやビューを選択し、それらの論理関係（一対一、一対多など）を設定して、実際の業務に対応するデータモデルを構築できます。
- 保存後、ビジネスドメインは Agent や BI の標準データソースとして利用でき、インテリジェントなQ&A、自動分析、グラフ表示などが容易になります。
- このビジネスドメインベースの管理方式により、データの整理がより明確になり、業務担当者が技術者に依存せず直接データを利用できるようになります。
データ資産から業務アプリケーションへ
- データソース、データカタログ、ビジネスドメインの設定が完了すると、プラットフォーム上でデータベースに基づくインテリジェントアプリケーションを構築できます。
- Agent はビジネスドメインを通じて直接データを読み取り、Skills や MCP と組み合わせてインテリジェントQ&A、自動レポート生成などの機能を実現します。BI ツールは迅速に可視化レポートやダッシュボードを作成できます。
- データ構造の調整や最適化が必要な場合は、データ資産モジュールで修正・同期するだけで、関連する Agent や BI モジュールが自動的に更新され、「データからアプリケーション」への完全なサイクルが形成されます。
ベストプラクティス
- 接続前にデータ権限とバックアップの安全性を確認し、誤操作や漏洩リスクを回避する；
- データカタログでフィールド説明やタグを管理し、データの可読性と再利用性を向上させる；
- ビジネスドメインを中心にデータを整理し、統一的なガバナンスと権限管理を容易にする；
- 同期状態とデータ品質を定期的にチェックし、利用するデータの信頼性と正確性を確保する。