環境サポート
環境サポート範囲の説明
SERVICEMEプラットフォームがさまざまなクラウド環境で安定性・セキュリティ・パフォーマンスを発揮できるよう、システム実行環境(クラウドプラットフォーム、ネットワーク、アイデンティティシステム、モデルサービス接続環境など)を統一的に計画し、段階的にサポートしています。
現在のプラットフォームはMicrosoft Azureを主な実行環境としており、他のクラウドプラットフォームの互換性も順次評価しています。
環境サポートレベル
標準サポート
- 完全な互換性テスト、パフォーマンス検証、およびセキュリティ審査を通過した実行環境を指します。
- 正式な本番サポート(SLA)および長期メンテナンス保証を提供します。
- 現時点ではMicrosoft Azureのみが標準サポート環境に該当します。
試験的サポート
- 実行可能な条件を備えているが、すべての互換性およびパフォーマンス検証を完了していない環境を指します。
- テスト、概念実証(POC)、または内部評価に利用可能ですが、本番利用は推奨されません。
- 例:AWS、アリババクラウド。
サポート対象外
- プラットフォームのデプロイ要件を満たさない、またはセキュリティやアクセス制限がある環境。
標準サポート環境(Microsoft Azure)
| 分類 | 推奨構成 | 説明 |
|---|---|---|
| リソースグループ構成 | 単一リソースグループまたは環境別(DEV / UAT / PROD) | 環境ごとに分割することで権限やポリシー管理が容易 |
| 仮想ネットワーク(VNet) | プライベートサブネットとサービスエンドポイントを有効化 | パブリックネットワーク経由の呼び出しを避け、セキュリティを強化 |
| アプリサービス(App Service) | 2-4コア / 8GB RAM(最低基準) | 本番環境では自動スケーリングの有効化を推奨 |
| データベース(Azure PostgreSQL / SQL) | 4コア / 16GB RAM以上 | データ量や同時ユーザー数に応じて調整 |
| ストレージ(Blob Storage) | 地理冗長(GRS)を有効化 | 信頼性とバックアップ・リカバリ能力を向上 |
| アイデンティティシステム(Entra ID) | MFAと条件付きアクセス ポリシーを有効化 | アカウントのセキュリティとコンプライアンスを強化 |
| AIサービス接続 | Azure OpenAI Service / Azure Cognitive Servicesを利用 | 呼び出し経路の安定性と課金のコンプライアンスを確保 |
ユーザー役割と環境の対応
| ユーザータイプ | 利用環境 | 権限の説明 |
|---|---|---|
| 開発者(Developer) | DEV / UAT環境 | デプロイ、デバッグ、リソース設定が可能;本番アクセス権限なし |
| テスター(Tester) | UAT環境 | 機能・パフォーマンステストの実施、読み取り・検証権限あり |
| 運用担当者(Operator) | 全環境(PROD含む) | システム監視、デプロイ、緊急対応権限あり |
| 業務ユーザー(Business User) | PROD環境 | 正式システム利用のみ、設定や変更権限なし |