Agentの使い方
対話型アプリケーションは、一問一答形式でユーザーと継続的に対話します。
適用シナリオ
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企業内ナレッジQ&A
- 従業員はチャットウィンドウを通じて、HRポリシー、財務プロセス、ITサポートなどの質問を行うことができ、システムはナレッジベースから自動的に回答を検索します。
- 例:HRアシスタントは「試用期間はどれくらいか」「経費精算方法」などの質問に回答でき、Financeアシスタントは「請求書の注意事項」「出張精算プロセス」「Q1の売上状況」などを処理できます。
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ドキュメントのインテリジェント解析とQ&A
- PDFドキュメントのアップロードをサポートし、ドキュメント内容に基づいたインテリジェントなQ&Aが可能です。
- 複数のドキュメントを切り替えて比較・質問でき、契約書レビュー、技術文書解析、トレーニング資料のQ&Aなどに適しています。
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複数ドキュメントナレッジベースQ&A
- 管理者は複数の規程文書、SOP、FAQをアップロードしてナレッジベースを構築できます。
- ユーザーが質問すると、システムはナレッジベースから正確にマッチした回答を返し、HR、財務、QA、CSCなどの部門の標準化Q&Aに適しています。
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インターネット検索と外部情報取得
- パブリックアシスタントはインターネット検索をサポートし、最新ニュース、業界動向、技術トレンドなどGPTが学習していない内容の取得に適しています。
Agentの使い方は?
会話を始める
自然言語による対話はAgentとの主なインタラクション形式であり、人と会話するのと同じように利用できます。ユーザーは自然言語でAgentに質問したり、タスクの実行を依頼できます。
例:
- Agentにインターネット検索を依頼:「インターネットで上海、広州、北京の半導体業界企業を調べてください。」
- Agentに図の作成を依頼:「PPTの表紙と裏表紙用に折り紙風のイラストを2枚生成してください。1枚は窓から差し込む太陽光、もう1枚は砂漠を歩くラクダです。」
操作手順:
- SERVICEME プラットフォームにログイン
- Agentチャットページに入る
- Agentsパネルで該当するAgentを選択(例:Copilot(デフォルトのAgent名))
- 質問し、出力を待つ
補足説明:
- 音声入力:音声で入力が可能
- 画像添付:画像を貼り付けまたは選択して会話が可能(例:「この画像の意味を解析してください」)
- 新しい会話:新しいトピックで会話を開始し、現在の会話コンテキストの影響を受けません
過去の会話履歴を確認
新しい会話を開始するたびに、システムは自動的に履歴を生成し、ユーザーがいつでも過去のやり取りを振り返ることができます。
- 会話を表示:履歴のタイトルをクリックすると、その時の会話記録を再度確認でき、過去のやり取りを素早く見つけるのに役立ちます。
- クイック検索:タイトルのキーワードを入力することで、関連する履歴を素早く特定できます。
- 削除/リネーム:履歴の右側の編集ボタンから、履歴の削除やリネームが可能です。
Q&Aのナレッジ範囲を絞るには?
Agentに関連付けられたナレッジが多すぎる場合、ナレッジ間で矛盾が生じることがあります。回答の正確性を確保するため、Q&Aのナレッジ範囲を限定して結果を最適化できます。主な2つのフィルターモードは以下の通りです:
- Knowledge Workspace
- このモードでは、Q&Aの範囲を1つまたは複数の特定のナレッジスペースに限定できます
- また、Q&Aの範囲を特定のファイルに限定することも可能です
- Tag
- ユーザーは1つまたは複数の特定のタグでQ&Aの範囲を選択できます
回答に基づく操作
回答の評価
Agentが生成した回答に対して、ユーザーはいいねまたはバッドで評価できます。
- 回答内容に満足した場合、回答上にマウスをホバーし、
をクリックしていいねできます。
- 回答内容に満足しない場合、回答上にマウスをホバーし、
をクリックして不満をフィードバックできます。
- 詳細なフィードバックを記入
詳細なフィードバックにはAgentで"チャットフィードバック"を有効にする必要があります
回答のコピー
回答内容をコピーできます。書式や画像も含まれます(貼り付け先がHTML形式をサポートしている必要があります。例:Word)
回答をQnAに追加
今回の回答の品質が高いと判断した場合、Q&Aとして保存できます。今後他のユーザーが同じ質問をした際、このQnAが優先的に使用され、回答の品質向上に役立ちます。
操作説明:
- ファイルスペース :QnAを保存する対象スペースを選択。ユーザーは該当スペースのアクセス権限が必要です。
- 質問 :QnAの質問。元の質問を基に修正可能です。
- 回答 :QnAの回答。元の回答を基に修正可能です。
- "回答"はリッチテキスト/HTMLタグをサポートしています。全体で2000文字以内に制限することを推奨します。これによりAIの回答が最適化されます。
引用元の確認
この回答がどの具体的な断片やドキュメントから引用されたかを知りたい場合、回答内のリンクから確認できます。
質問ガイドと追質問
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インテリジェントな質問推薦と自動補完
- ユーザーが会話ボックスに質問を入力すると、システムはインテリジェントアルゴリズムを用いて、ユーザーが興味を持ちそうな関連質問を自動生成します。
- 質問内容が不完全な場合、システムが自動で補完し、よりスムーズかつ効率的なやり取りを実現します。
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追質問機能
- Q&Aの後、ユーザーはアシスタントの回答、ファイル、タグに基づいてさらに追質問が可能です。
- 追質問の具体的な方法:
- アシスタントの回答後の ファイル または タグ をクリック
- 回答下の 「再質問」 をクリックすると、アシスタントがファイルやタグで範囲を絞ってさらに回答します。
💡 ヒント:この機能を使う前に、インテリジェントエージェントの設定で質問ガイドと追質問オプションを有効にしてください。
プライベートナレッジQ&A
アシスタントを使ってプライベートナレッジベースでQ&Aを行いたい場合、以下の手順で設定できます:
- アシスタント設定ページに入り、ナレッジソース設定の**「ファイルアップロードを許可」**ボタンをオフにします。
- ナレッジソースの右側にある**「+」**ボタンをクリックし、プライベートナレッジベースの内容をアシスタントに追加します。
- ナレッジソースの右側にある設定ボタンをクリックし、**「プライベートファイルQ&Aを強制」**オプションをオンにします。
- 設定が完了したら、右上の**「設定を保存」**ボタンをクリックし、プライベートQ&Aアシスタントを作成します。
- 設定が完了したら、動作確認のためにテストを行い、プライベートQ&A機能が正常に動作することを確認してください。
💡 ヒント:アシスタントでプライベートQ&Aを強制すると、デフォルトでインターネット検索機能がオフになり、インターネット検索は利用できなくなります。
単一ドキュメントQ&A
アシスタントを使って単一のドキュメントでQ&Aを行いたい場合、アシスタントのナレッジソース設定後、ナレッジ範囲で単一ドキュメントを選択します。
- 「ナレッジ範囲」をクリックし、単一ドキュメントを選択、「確定」をクリック
- 単一ドキュメントを選択後、そのドキュメントに対するQ&Aが可能です
ナレッジ範囲で単一ドキュメントを選択してQ&Aを行う以外にも、AI要約を利用してドキュメントQ&Aが可能です。
- ナレッジベースでドキュメントをプレビュー
- プレビューページ上部の「会話」をクリックすると、「File Copilot」というアシスタントでドキュメントQ&Aができます
複数ドキュメントQ&A
複数ドキュメントQ&Aは単一ドキュメントQ&Aと同様に、アシスタントのナレッジソース設定後、ナレッジ範囲で複数ドキュメントを選択します。
- 「ナレッジ範囲」をクリックし、複数ドキュメントを選択、「確定」をクリック
- 複数ドキュメントを選択後、それらのファイルに対するQ&Aが可能です
- ナレッジ範囲でファイルを選択する際、ナレッジベース全体を選択してQ&Aを行うことも可能ですが、アシスタント設定時にナレッジソース設定でそのナレッジベースを選択している必要があります
- また、ナレッジ範囲ではフォルダの選択はサポートされておらず、ファイルまたはナレッジベースのみ選択可能です
Agent管理
Agent管理は、Agentの設定・保守・拡張を行うための機能モジュールであり、ユーザーがインテリジェントエージェントを体系的に組織・開発・展開するのに役立ちます。このモジュールには主に以下のコア内容が含まれます:
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スキル管理
Agentのコア能力は保有するスキルに依存しており、スキル管理は以下の2つの部分から構成されます:
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内蔵スキル:システムにプリセットされており、すぐに利用可能。ニュース検索、ウェブページ読み取り、テキストから画像生成、インターネット検索など、一般的なタスクシナリオの迅速な構築に便利です。
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カスタムスキル:ユーザーは業務ニーズに基づいて独自に拡張可能。PythonスクリプトやAPIインターフェースを通じて外部サービスと統合し、より高度で複雑な機能を実現できます。
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Agent管理
Agent管理には、さまざまなAgentの作成と設定が含まれ、主に以下の3つの部分があります:
- 通常のAgent作成:初心者ユーザー向けの簡単なAgent作成方法です。
- ワークフローによるAgent作成:ワークフローを通じてより複雑なAgentを作成でき、設定は柔軟かつ複雑です。
- シェアコードによるAgent作成:シェアコードを使って同じ環境内でAgentを複製できます。
Agent管理の入り口は以下の通りです:
スキル管理
内蔵スキル
内蔵スキルは、システムが事前に開発・統合した機能モジュールであり、ユーザーに迅速かつ便利な自動化サービスを提供します。これらのスキルはアシスタント設定で直接利用でき、追加の開発や設定は不要です。
利用可能な内蔵スキル
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ニュース検索ツール
このスキルにより、ユーザーは最新のニュース情報を検索できます。簡単な指示で特定のテーマやキーワードのニュース記事を素早く取得でき、最新のホットな出来事や情報動向を把握するのに役立ちます。 -
ウェブページ読み取り
このスキルを使うと、ユーザーはURLを指定して、そのウェブページの内容を自動的に読み取ることができます。ニュースサイト、ブログ、その他公開ウェブページから情報を抽出したいユーザーに最適です。 -
テキストから画像生成
このスキルはDALL-Eインターフェースを利用して画像を生成します。ユーザーが記述的なテキストを入力すると、システムがその説明に基づいて画像を生成します。デザイン、アート制作、教育用途など、ビジュアルコンテンツ生成が必要なシーンに適しています。 -
インターネット検索
このスキルにより、ユーザーはインターネット検索を行い、ウェブ上の情報を取得できます。検索キーワードを入力するだけで、関連する検索結果が返され、必要な情報を素早く見つけるのに役立ちます。
スキル構成に関する説明:オンライン検索機能
本製品は、インテリジェントなQ&Aの精度とカバレッジを向上させるために、オンライン検索機能との統合をサポートしています。この機能は、商用検索プラグインや企業向け検索エンジンなどのサードパーティサービスに依存しており、お客様のニーズに応じて選択し、関連する接続情報を構成する必要があります。
- サービス説明:Global オンライン検索サービスと統合し、インテリジェントなQ&Aの品質を向上させます。
- 構成方法:有料検索プラグインや企業向け検索エンジンなどを接続し、必要なパラメーターを構成する必要があります。
- 異常処理:構成が不足している場合でも、システムは自動的にフォールトトレランスを実施し、全体の機能に影響を及ぼさないようにします。
内蔵スキルのメリット
- 利便性:追加の開発や設定なしで直接利用可能
- 多様性:ニュース検索、ウェブ内容抽出、画像生成、インターネット検索など多機能に対応
- 効率性:統合された自動化サービスにより、タスクや情報取得がより効率的に
カスタムスキル
カスタムスキルとは、ユーザーが自身の特定ニーズや業務シナリオに応じて独自に開発・設定するスキルです。これにより、アシスタントの機能を拡張し、よりパーソナライズされたニーズに対応できます。
カスタムスキルの作成方法
カスタムスキルの作成には複数の方法があり、PythonとAPIが一般的です。SERVICEMEはこの2つの方法をサポートしています:
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Pythonでカスタムスキルを作成
Pythonは柔軟かつ強力なプログラミング言語であり、複雑なロジック処理やデータ処理が必要なシーンに適しています。Pythonを使って高度にカスタマイズされた操作や処理ロジックを持つ強力なカスタムスキルを作成できます。 -
APIでカスタムスキルを作成
API(アプリケーションプログラミングインターフェース)によるカスタムスキル作成は、より直接的かつシンプルな方法です。他のサービスやシステムと連携したい場合に特に適しています。既存APIを呼び出すことで、外部サービスを素早く統合し、アシスタントの能力を強化できます。
カスタムスキルのメリット
- 柔軟性:ユーザーのニーズに応じてスキルをカスタマイズし、アシスタントの機能を強化
- 適応性:PythonとAPIの2つの作成方法で、シンプルから複雑まで幅広いニーズに対応
- 拡張性:プログラミングによってさらに多くの機能を拡張でき、システムを業務プロセスやシナリオにより適合させることが可能