ナレッジベースの作成方法
企業スペースとナレッジベースの作成方法
Knowledge モジュールでは、ユーザーは「企業スペース」および「ナレッジベース」を作成し、多層的なナレッジ管理をサポートできます。作成を始める前に、以下のコア概念を理解しておくと、より効率的に機能を活用できます。
- マイスペース ではスペースの新規作成はできず、ナレッジベース のみ作成可能です。デフォルトでデフォルトナレッジベースが内蔵されています。
- 企業スペース ではさらに異なる スペース を作成でき、これらのスペース内で初めて ナレッジベース を作成できます。
下表は 「マイスペース」 と 「企業スペース」 におけるスペースとナレッジベース作成の比較です:
マイスペース | 企業スペース | |
---|---|---|
スペース | ✅ | |
ナレッジベース | ✅ | ✅ |
フォルダ | ✅ | ✅ |
企業スペースの新規作成方法
上記の概念を十分に理解した上で、企業スペース の作成を開始し、効率的なナレッジ管理を始めましょう。
💡 ヒント:企業スペースの作成には スペース作成権限 が必要です。作成前に権限をお持ちかご確認ください。
企業スペース作成手順:
- まず 「設定 -> ナレッジ管理 -> 企業スペース」 に移動し、企業スペース横の 「⚙️」 をクリック
- ポップアップした企業スペースページで 「新規追加」 をクリック
- 企業スペースの 番号、名称、アイコン、説明、並び順 などを入力し、「保存」 をクリックすると企業スペースが作成されます(例として「テスト企業スペース新規作成」を作成)
ナレッジベースの新規作成方法
💡 ヒント:個人スペースでナレッジベースを作成する際、特別な権限は不要です。
マイスペースでナレッジベースを作成
マイスペース でナレッジベースを作成する手順は以下の通りです:
- まずマイスペース概要ページに移動し、「新規ナレッジベース」をクリック
- ナレッジベースの名称と説明を入力し、「確定」をクリックすると、個人スペースにナレッジベースが作成されます(例として「テストナレッジベース」を作成)
企業スペースでナレッジベースを作成
💡 ヒント:企業スペースのナレッジベース作成には権限が必要です。作成前に作成権限をお持ちかご確認ください。
企業スペースでナレッジベースを作成する手順は以下の通りです:
-
まず「設定->ナレッジ管理->企業スペース」に移動し、新規ナレッジベースを作成したい企業スペースに入ります
-
ナレッジベース右側の「新規追加」をクリック
-
ポップアップしたナレッジベース作成ページで名称、機密レベル、説明などを入力し、「確定」をクリックすると作成完了
- 機密レベル:デフォルトでpublicとHighly confidentialの2種類
- ストレージ容量:0-1GB
- ファイルサイズ制限:ナレッジベースごとにアップロードファイルサイズをカスタマイズ可能
- ファイル対応フォーマット:ナレッジベースごとに対応フォーマットをカスタマイズ可能
💡 ヒント:アップロードファイルサイズやフォーマットをカスタマイズした場合、制限に合わないファイルはシステムが警告します
ナレッジベーススペースの設定方法
💡 ヒント:ナレッジベーススペースの設定には企業スペースの管理権限が必要です。設定変更前に権限をお持ちかご確認ください。
ナレッジベーススペース設定は複数の入口から開けます:
- 企業スペースのナレッジベース概要ページで、ナレッジベースカードの「✏️」をクリック
- ナレッジベースページ右上の ナレッジベース設定 ボタンをクリック
- 「設定->ナレッジ管理->企業スペース」で編集したいナレッジベースを選択し、右側の「···」をクリック、「設定」を選択
一般設定
ナレッジベースの一般設定は、ナレッジベース作成時に入力した情報(名称、タイプ、機密レベル、説明、ストレージ容量、ファイルサイズ制限、対応フォーマット)です。
ファイル設定
インデックス方式:
- 基本解析:一般的なテキスト認識に適し、ファイルに表や画像が含まれない場合に選択
- OCRスマート解析:外部モデルを呼び出して文書を処理、大量の表を含む文書に適用
分割モード:
- セマンティック分割:大規模モデルによるセマンティック分割で精度向上。ただしtokens消費が増加
- 細分モード:テキストを最大1024文字で分割し、各片をさらに200文字で細分化。各小片は独立インデックスを持つ
- カスタムモード:ユーザーが最大文字数をカスタマイズ可能。例:500に設定すると500文字ごとに分割
検索設定:
- ファイルプレビュー:ナレッジベース内のファイル(文書、画像、動画、音声)のオンラインプレビュー可否を制御
- ファイルインデックス:ナレッジベース内の各種リソース(文書、画像、動画、音声)をグローバル検索インデックスに含めるか設定。オフの場合、該当リソースはキーワード検索不可
ファイル要約生成:ナレッジベース内の文書に自動で要約を生成し、コア情報を素早く閲覧可能。オフの場合、新規アップロード文書は自動要約されません。
メタデータ
メタデータ(Metadata)はデータを記述するためのデータで、例えばファイルのサイズ、名称、位置などの情報です。SERVICEME では、メタデータはファイル管理やナレッジベース検索能力を強化するために使われます。
SERVICEMEにおけるメタデータの役割
ファイルレベルのメタデータ:
- ファイルアップロード時、システムがファイルサイズ、名称、保存場所などの基本メタデータを自動保存
- ユーザーはタグ、カテゴリ、アップローダーなどのカスタムメタデータを追加可能で、より精密な管理が可能
- ナレッジベースファイル検索時、メタデータで絞り込み、検索命中率を向上
ナレッジベースレベルのメタデータ:
- ナレッジベース自体にもテーマ、業界カテゴリ、権限情報などのメタデータを設定可能
- ナレッジベースメタデータにより、より高度な分類・検索ができ、ナレッジ管理効率が向上
メンバー管理
オーナー:ナレッジベースの全権限(管理、編集、アクセス)を持つ
編集者:ナレッジベースのファイルに対し、アップロード、削除など全機能を操作可能
ゲスト:ゲストはナレッジベースの閲覧のみ可能で、内容の編集は不可
- ロールでメンバー権限を管理できますが、ロール権限ページは管理者のみアクセス可能です
- ロールによるメンバー権限管理の詳細操作は下記「ロールでナレッジベースメンバー権限を管理する方法」を参照
ナレッジベースメンバー権限の設定
ロールでナレッジベースメンバー権限を管理する方法を理解する前に、3つの概念を理解する必要があります:ロール、ユーザー権限付与、機能権限付与
- ロール:ロールは管理者が作成し、シーンごとに異なるロールを作成可能
- ユーザー権限付与:ロール作成後、ユーザーをそのロールに追加でき、ユーザーにロールを付与することと同義
- 機能権限付与:ロールの機能権限付与は、そのロールがどの機能を持つかを指す
💡 ヒント:上記より、機能権限+ロール権限=特定ユーザーに特定権限を付与
⏳ 具体例:DemoUser に Demo ナレッジベースの 管理 権限を付与する
- ロールリスト右側の「新規追加」をクリックし、「 ナレッジベース管理 」という新ロールを作成
- ナレッジベース管理ロール作成後、該当ロールの「機能権限付与」をクリックし、「スペース管理」を見つけ、配下のナレッジベースから「Demo」を選択し、「確定」をクリック
- 次にテストアカウントをこのロールに追加し、該当ロールの「ユーザー権限付与」をクリック、テストアカウントの組織からDemoUserを選択し、「確定」をクリック
- 以上でDemoUserにDemoナレッジベースの管理権限が付与されます
企業スペースとナレッジベースの削除方法
ナレッジベースの削除
ナレッジベースの削除は、ナレッジベース概要ページの該当ナレッジベースカード右下の「 🗑️ 」をクリックするだけで削除できます。マイスペースと企業スペースで削除方法は同じです。
下図参照:
企業スペースの削除
企業スペースの削除にはスペース管理権限が必要です。「設定->ナレッジ管理->企業スペース」に移動し、企業スペース横の「⚙️」をクリック。ポップアップした企業スペースページで削除したい企業スペースを選択し、右上の「削除」をクリック。二重確認後に削除されます。
下図参照:
マイスペースと企業スペースのファイル操作比較
マイスペース | 企業スペース | |
---|---|---|
ダウンロード | ✅ | ✅ |
お気に入り | ✅ | ✅ |
削除 | ✅ | ✅ |
名前変更 | ✅ | ✅ |
再プレビュー | ✅ | ✅ |
再分割 | ✅ | ✅ |
ファイル属性 | ✅ | ✅ |
共有 | ❌ | ✅ |
移動 | ❌ | ✅ |
コピー | ❌ | ✅ |
ショートカット追加 | ❌ | ✅ |
タグ | ❌ | ✅ |
メタデータ属性 | ❌ | ✅ |
ファイル属性について
ファイル属性は単一ファイルに対する設定で、前述のナレッジベーススペース設定はナレッジベース全体への設定です。ナレッジベーススペース設定にはファイル設定が含まれ、これらの設定はファイル属性に継承されます。
一般設定
- 基本情報:ファイル属性の基本情報にはファイル名、サイズ、作成者、作成日時、更新者、更新日時、位置、説明、タグが含まれます。
💡 ヒント:企業スペースのファイルのみタグが利用可能で、新規タグ追加も可能です。マイスペースのファイルはタグ機能非対応です。
-
メタデータ属性:新規メタデータの追加が可能で、**「新規追加」**をクリックして新しいメタデータフィールドを追加できます。
-
タスク進捗:
- プレビュー:ファイルプレビューをサポートし、プレビュー進捗を確認可能。読み込み異常時は 再試行 ボタンで再読み込み可能
- ファイル処理:ファイル処理は複数ステップを含み、「ファイル処理」をクリックして現在の進捗とステップを確認可能
ファイル設定
-
スペース設定:ファイル設定はデフォルトでスペース設定を継承し、追加設定不要。ファイルごとにカスタム設定が必要な場合は「スペース設定を継承」ボタンをオフに
-
インデックス方式:基本解析、OCRスマート解析
-
分割設定:デフォルト、細分、カスタム
-
検索設定:ファイルプレビュー、ファイルインデックス
-
ファイル要約生成:要約の有無、全文要約プロンプト
💡 ヒント:上記ファイル設定の詳細は「ナレッジベーススペースの設定方法」を参照
セグメントプレビュー
-
セグメントプレビュー ではファイルの分割状況を確認でき、各セグメントには 番号 が付与され、内容の 編集 も可能
- セグメント内容の編集は元ファイルに影響せず、インデックスとプレビュー 用の内容のみ変更されます
-
セグメントプレビュー画面では キーワード検索 が可能で、キーワードが含まれるセグメントを素早く特定できます
ファイルの共有方法
現在企業スペース内のファイルのみ共有可能です。共有手順は以下の通り:
- 共有したいファイル(例:「 利用シナリオ 」)を選択
- ページ下部の「共有」または右側の「···」をクリック
- 「共有」を選択し、共有ページで適切な共有設定を選択
- 「確定」をクリック
共有ページで共有方法、権限、セキュリティ設定を選択:
-
共有方法:
- アカウントに共有:指定ユーザーにファイルを共有
- リンクで共有:ファイルをリンク形式で共有し、リンクを持つ人が閲覧可能(リンク共有時はパスワード設定も可能)
-
権限:
- プレビューのみ:ファイル閲覧のみ可能、ダウンロード不可
- プレビュー&ダウンロード:閲覧もダウンロードも可能
-
セキュリティ設定:
- 期限なし: 「有効期限」を選択しなければ、デフォルトで期限なし
- 有効期限: 「有効期限」を選択し、期限を設定
💡 ヒント:共有済みファイルは「Knowledge-共有-自分が共有したもの」で確認可能
ファイル操作
フォルダ新規作成 & ファイルアップロード
フォルダ新規作成:マイスペース・企業スペースともにフォルダ作成が可能。ナレッジベースページ右側の「新規フォルダ」をクリックし、フォルダ名を入力、「確定」で作成完了。
ファイルアップロード:マイスペース・企業スペースでファイルをアップロードするには、ページ右上の「ファイルアップロード」をクリックし、アップロードしたいファイルを選択、「開く」をクリック。インデックス成功後に利用可能。
- ファイルアップロードには4つの状態があります:インデックス待ち、インデックス中、インデックス成功、インデックス失敗
- インデックス成功状態のファイルのみ正常にプレビュー・利用可能
- 企業スペースで編集権限が必要です。操作前に権限をお持ちかご確認ください
ファイルの移動 & コピー
ファイルの移動/コピー:移動・コピーしたいファイルを選択し、右側の「···」をクリック、「移動」/「コピー」を選択し、移動またはコピー先を選択、「確定」をクリック
- マイスペースのファイルは移動・コピー非対応、企業スペースのファイルのみ対応
- 企業スペースのファイルの移動・コピーは同一ナレッジベース内のみ可能
ファイルのダウンロード & 名前変更
- ダウンロード&名前変更の具体例:
- 「Azure - Compliance Offerings (September 2024).pdf」ファイルを選択
- 右側の「···」またはページ下部の「ダウンロード」/「名前変更」をクリック
- 「ダウンロード」でダウンロード完了、「名前変更」で新しいファイル名を入力し「確定」で完了
ファイルのお気に入り登録
- お気に入り登録の具体例:
- お気に入り登録したいファイルを選択
- 右側の「···」をクリック
- 「お気に入り」を選択し、成功するとページ上部に「お気に入りリストに追加成功」と表示
- お気に入り登録後、リストからお気に入り解除も可能
💡 ヒント:マイスペース・企業スペース両方のファイルでお気に入り登録可能。登録済みファイルは「Knowledge->お気に入り」で確認可能。
お気に入り登録操作:
お気に入りリスト:
ショートカットの追加
ショートカット追加時、すべての企業スペースに追加可能。該当企業スペースとナレッジベースを選択。
- ショートカット追加の具体例:
- ショートカットを追加したいファイルを選択
- 右側の「···」をクリック
- 「ショートカット追加」を選択
- ショートカットの場所を選択
- 「確定」で「安全技術公開講座」ファイルのショートカット作成完了
ファイルのプレビュー
ファイルがアップロード&インデックス成功後、プレビュープロセスがあり、状態がプレビュー成功で閲覧可能。
プレビューページ上部でファイルの要約、マインドマップ、アウトライン、チャット(AI要約)を確認可能。
再プレビュー & 再分割
ファイル選択後、「再プレビュー」「再分割」ボタンが表示されます。
- 再プレビューはファイル表示をリフレッシュし、内容が期待通りか確認
- 再分割はファイル構造を調整し、段落やセグメントの分割を最適化
QnAとは?
企業スペースにはQnA機能があります。アシスタントがQnA内の質問を検出した場合、ネットワーク検索に頼らず、事前設定された回答を直接返します。これにより、ネット情報の混乱による不正確・不統一な回答を回避し、企業ニーズや規範に合致した正確な回答を保証します。
QnAは企業スペース、質問、回答など多次元で検索でき、必要な情報を素早く特定可能。従業員が正確な知識を迅速に取得し、業務効率を大幅に向上させます。
QnA関連操作
QnAのインポート
QnAには2つのアップロード方法があり、その1つがQnAのインポートです。インポートは一括登録に対応し、QnAが多い場合に適しています。
QnAインポートの具体的な手順:
-
企業スペースナレッジベースに入り、QnA画面を開く
-
右側の「インポート」ボタンをクリックし、インポートページを開く
-
「テンプレートファイルをダウンロード」を選択し、テンプレートファイルを補完。企業スペース、質問、回答を記入(企業スペースはナレッジベース名)
-
テンプレートファイルを補完後、再度インポートページに入り、「ファイルアップロード」をクリックし、補完済みテンプレートファイルを選択
-
ファイル情報が自動プレビューされ、問題なければ右側の「インポート開始」をクリック
-
待機後、インポート成功と表示
💡 ヒント:新規QnAのみインポートされ、既存QnAと重複する質問はスキップされます
QnAの新規追加
QnAのもう1つのアップロード方法はQnAの新規追加で、一度に1件のみ追加可能です。
QnA新規追加の手順:
-
企業スペースナレッジベースに入り、QnA画面を開く
-
右側の「新規追加」ボタンをクリックし、新規追加画面へ。左が質問画面、右が回答画面
-
質問側でQnAのナレッジベース名を選択
-
「新規追加」ボタンで複数の質問を追加可能
-
回答側で回答を入力。テキスト、リンク、画像、動画などに対応
-
回答と質問の入力が完了したら「保存」でQnA追加完了
💡 ヒント:新規追加時に複数の質問を追加した場合、これら全ての質問の回答は右側回答欄の1つのみ
- "回答"にはリッチテキストのスタイルタグが含まれます。全体で2000文字以内に制限することを推奨します。AIの回答精度向上に役立ちます。
- 動画を挿入する場合は埋め込みコード(例:
<iframe src="//player.bilibili.com/player.html?aid=535563667&bvid=BV1jM411S74q&cid=1322473540&p=1" scrolling="no" border="0" frameborder="no" framespacing="0" allowfullscreen="true"> </iframe>
)を使用してください。
QnAの承認
QnA承認フローは、ナレッジベース内容の正確性と規範性を保証するためのものです。このフローは主に管理者以外が提出した質問・回答に適用され、管理者の承認後にQnAライブラリに登録され、一般ユーザーが閲覧可能となります。管理者が提出した内容は承認不要で即時反映されます。承認待ちの質問はリスト上部に自動で並び、管理者が優先的に処理できます。
QnA承認ステータス:承認待ち、登録済み、却下
- 承認待ち:提出された質問・回答は自動で「承認待ち」状態となり、管理者の審査待ち
- 登録済み:管理者が承認するとQnAライブラリに登録され、一般ユーザーが閲覧可能
- 却下:基準に合わない内容は管理者が却下可能。却下された内容は一般ユーザーには表示されませんが、システム内に保存され後日審査可能
QnA承認操作:承認、却下、一括操作
- 承認:管理者が基準を満たす内容を承認し、QnAライブラリに登録。承認済みQnAは却下不可
- 却下:基準に合わない内容を管理者が却下
- 一括操作:管理者が複数の承認待ち内容を一括承認可能
QnAのエクスポート
現在QnAのエクスポートに対応しており、このページをエクスポート、全QnAをエクスポートが可能です。
QnAエクスポートの具体的手順:
- QnAページで右側の「エクスポート」をクリック
- 「このページをエクスポート」または「全てをエクスポート」を選択
- エクスポート後、ローカルのデフォルト保存先でファイルを確認